え!北海道の北東部オホーツクエリアにりんご園があるの!? と、よく驚かれます。
実は明治末期からの長い歴史があるんです。しかし、寒冷な気候により木に病気が付きやすかったこと、品種のレパートリーを増やせなかったこと、などから100軒ほどあったりんご農家は2軒にまで減りました。最後の生き残りですが、将来のビジョンを定め次の世代にりんご栽培を繋いで行きたいと頑張っております。
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私たちはこのような方針でりんごを育てています。寒冷地で育つりんごや、農産加工品を是非お試しください。
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☆なるべく樹を自然体で育てる
~不要な着色管理を行わず、人工授粉を行わず、除草剤も使わない
☆良質な有機質肥料で草も土も元気な農園
~化学肥料不使用、地中微生物を活性化してりんごの樹も元気に!
☆完熟果実の収穫、見た目より味重視
~『綺麗なりんごだね!』より『美味しいりんごだね!!』と言われたい
☆農薬使用量の削減
~少しづつですが、農薬使用量を減らす努力を行っています
しのねアップルファームは北海道の北東部、オホーツク管内と呼ばれている地域にあります。日本で最も寒いエリアにある北見市を見下ろす丘陵地で、約3ヘクタールの面積に約700本のりんごを栽培しています。
北見市は、真冬の最低気温はマイナス20℃を下回るたいへん寒冷な地域です。しかし、盆地気候のため、真夏の日中は30℃を軽くこえる暑さとなります。本州と大きく違うのは夜間の涼しさです。昼間の厳しい暑さと対照的に夜は爽やかな涼しさ寒暖の差が大きいことで、美味しくて固く締まったりんごが育ちます。
こんなに寒い土地で、化学肥料を使わず、良質な有機肥料を使い、農薬の濃度は極力低く抑えて りんごを育てています。こうして日々の農作業を頑張っていると、土の中の微生物やミミズたち、地上の虫たち、また雑草たちが元気に育っていきますが、この環境がりんごを美味しくしてくれる原動力であると信じております。
追伸)
りんご以外に、千両梨(北海道特産のひょうたん梨)、プルーン、もあります。千両梨はネット販売することがありますが、プルーンは直売所限定なので、直接お越しになることがあればお試しください。
数十年前まで、この寒冷な北海道オホーツクの地域で盛んに栽培されていた旭というりんご、この品種は英語でマッキントッシュ・レッドと申しまして原産地はカナダです。そのため、寒冷な気候を好む品種です。酸っぱい、日持ちがしない、柔らかい、散々に酷評され、ほとんどのりんご生産者から見放された品種ですが、完熟すると、昔懐かしい甘酸っぱさと上品な香りで食べた人を幸せにします。特に、ラップに包みレンジで加熱した時の驚き、部屋中に豊かな香りが充満し得も言われぬ気分になります。
果肉は柔らかめでデリケート、取り扱いにも細心の注意が必要です。しのねアップルファームでは熱心なファンの皆様からの応援に背中を押され、この厄介なりんごの栽培を続けてきました。
世の中から消えてしまいそうな旭と同じように、明治の末期から続いてきた北海道オホーツク地域のりんご栽培自体も消滅寸前の危機的状態にあります。かつて100軒以上あったりんご農家が今では たった2軒となってしまいました。明治の末期からりんご栽培に情熱を注いできた先人たちの歴史を、しのねアップルファームが引き継ぐこととなりましたが、寒冷地ならではの苦労の連続です。
子供のころ母が旭を煮込んで作ってくれた素朴な味、部屋中に広がる甘酸っぱい香り、これが私のジャムつくりの原点です。社会人になって実家を離れ色々なものを食べたけど、りんごジャムは美味しいものに出会えなかった。
市販のものは使っている原料が多くの場合「ふじ」です。ふじは生で食べれば美味しいけれど、万人受けのするオールラウンドな特徴のない味です。ジャム加工すると更にピンボケの味になります。そこで止む無くレモン果汁を沢山加える、最後にはりんごなのかレモンなのか分からない加工品が出来上がる。また、ペクチンだのPH調整剤だの酸化防止剤だの、余計なものを入れて更におかしな味になる。りんごに愛情がないから、こういうことになるんですね。
主役である原料の果実をしっかり感じることができるコンフィチュール、これが私の作りたいものです。作り方はシンプルで原料の質で勝負するのが一番美味しいのです。酸味があるりんごの品種から作らないと美味しいものは出来ません。私はりんご農家らしく、加工に向いた品種を植え・育てるところから始めて、それぞれの適性を見極めて製品に仕上げて行きたいと思っています。
主なりんごの品種と千両梨に関して、収穫時期と貯蔵可能期間を示します。
(黄色が収穫期、水色が貯蔵可能期間)
貯蔵可能期間の在庫に関しては、売れ行き次第なので、売り切れたら終了となります。
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他に、黄王、あかね、涼香の季節、秋陽、むつ、ぐんま名月、などいろいろな品種があり、それら生産量が少ない品種はオホーツク産りんごの詰め合わせ【プレミアム】に入ります。りんごの美味しく食べられる期間は短いです(特に10月前半までのりんごは短い) 詰め合わせでは、ご注文いただいた時期で美味しいりんごを使いますので、基本的には品種は選べないのですが、ご要望があれば出来るだけ対応させていただきます。
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