本記事は、福岡県「くるるんトマトファーム龍農園」の父子がトマト栽培に挑み、品質にこだわりながら独自の販売方法を模索する姿を紹介しています。
2021.02.02公開
くるるんトマトファーム龍農園
龍 道良さん・龍 奈名子さん
福岡県大木町。道の駅おおきの近隣にくるるんトマトファーム龍農園さんのビニールハウスがありました。
その広さは2000平方メートル!
広々としたハウスの中で日々トマトの管理をされています。
こちらでは直売も行っており、獲れたてをそのまま持ち帰ることができるそう♪
品種は桃太郎、フルティカ、アイコ、イエローアイコ、小鈴(こすず、ミニトマト)と盛りだくさん。
道の駅などの直売所用にミニトマトも栽培されています。
「主に父が栽培管理、私が調整・出荷を担当している感じに現状ではなっていますが、
忙しい時やタイミングによっては相互補完している時もあり、厳密な役割分担はないです。」
父子で助け合ってトマトを管理されている様子がうかがえました。
奈名子さんは中学から油絵をたしなまれ、東京の美術大学では油画を専攻されていました。
そして世間はちょうど就職氷河期。
「なかなか就職できなくて。ちょっと挫折を経験して。
実家に戻って手伝っていたらこれやりたいなーって」
モノづくりといった点では美術もトマトも通ずるところがある。
農業の世界に飛び込んでいく決断をされました。
そして大木町からのトマトを育ててほしいという誘いと奈名子さんが本格的にトマト栽培に力を
入れることをきっかけに、もともと違う町に持っていたビニールハウスを、
道良さんが今の土地へ移転し、2倍の大きさのビニールハウスにされたとのこと。
なのでトマトづくりは「父がきっかけ」と少し照れ臭そうにお話してくださいました。
道良さんは農業改良普及指導員を退職されたのち、当初のご自宅の近くでトマト農家を始められました。
トマトの栽培には改良やチャレンジを重ね、今年は「ポット栽培」を取り入れられています。
ポット栽培は土の量が少なく水も少なく抑えらえておいしいトマトができるとのこと。
今年の状況はいかがでしょう?伺ってみると
「新しいやり方に変えて水加減など試行錯誤しながら。味はおいしく仕上がっています。」
環境を柔軟に変えながらよりおいしいトマトづくりに励まれていらっしゃいます。
「OWLを始める前は、道の駅やJAの産直コーナー、市場などに出荷していました。」
OWLのことは大木町役場での説明会で知ったとのこと。
「個配の通販は考えていませんでした。でも話をきいてみて私にもできそうだったので試しに
アプリをダウンロードしてやってみたらサクサクできて、勢いで簡単で使いやすかったのでしちゃった感じです。」
すぐに試してみたという行動力に驚き。でも背景にはこんな思いが。
近隣の県の出来高によって市場で買い取ってもらえる価格が変動するそうで。
「美味しいトマトなのに市場で安くたたかれて。ほんとそれが悲しくて、せっかく美味しいトマトなのになあ…って思っていた。」
自身で値段をつけて販売できること。それが奈名子さんとOWLをつなげてくれました。
くるるんトマトファーム龍農園さんのトマト。
出品する中で「訳あり」「A品」と表記されているものがあります。
道良さんは 「訳ありではない。B品だ」
奈名子さんは 「世間ではB品とは言わない。訳ありって言うとよ。」
これについて父子での意見の違いがあるとお話ししてくださいました。
訳ありはいわゆる規格外でC品以下のトマトのこと。
お父さまは、B品イコール訳ありで販売するのは違うとおっしゃっておられます。
奈名子さんはそれを理解された上で消費者向けの言葉として「訳あり」を使って販売をしています。
「訳あり」という意味はとらえる人によって意味合いがかわるものかもしれません。
自然に育つものなので統一された出来栄えにならないのは当たり前のこと。
龍農園さんのトマトは日々栽培されていく中で、見た目に少しの傷があったり形がちょっと歪んでしまったものなどを「訳あり」という表現をされています。
OWLを始められて、
「直接食べた感想をきけるのはものすごく大きくて。全然違いますよね。
直売所で売っても直接聞けないので、産直サイトならでは。励みになりますね。
がんばろう。おいしいのつくろうというモチベーションにすごくなっている。」
「昨年は手が回らず作らなかったのですが、過去にはドライトマトやトマトジャムなどを作っていました。今年やるかどうかまだ未定です」
奈名子さんのモノづくりはもっともっと広がっていきそうです。
今後の展開も楽しみに、応援してまいります。
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くるるんトマトファーム龍農園
https://owl-food.com/sellers/99
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