世界自然遺産・白神山地の玄関口「世界遺産と水源の里」青森県西目屋村で、2019年から夏秋ミニトマトを育てています。
三方を標高1000メートルクラスの山々に囲まれた土地で、昼夜の寒暖差によって生まれる濃い甘みが自慢です。
令和４年８月の大雨でハウス内が浸水して枯れてしまった苦い経験から、青森県の特産品のりんご箱を活用した高畝栽培を思いつきました。現在では、長雨が続いて水たまりになってしまっても、根腐れすることなく元気に育ってくれています。普通の畑と比べると根を張るスペースは狭めですが、土壌の微生物やミネラルのバランスにこだわっているおかげで、木箱の中には細かい根っこがびっちりと張り巡らされています。
全ての栽培期間において農薬・化学肥料は使用していません。西目屋村の米農家から譲り受けたモミガラと米ぬかを発酵させた自家製の乳酸菌もみがらぼかしを中心に、植物由来のアミノ酸肥料、穀物酢、地元の薪ボイラーの灰などを肥料として使用しています。病害虫対策には、微生物やニームオイルなどを散布しています。また、りんご箱、モミガラ、木灰など地元の廃棄物を再利用した循環型農業にも積極的に取り組んでいます。
もっほの森のミニトマトは種から大切に育てています。種まき→発芽→接ぎ木→育苗→定植まで全ての工程を当農園で行っています。もちろん、育苗期間中も農薬・化学肥料は使用していません。春は育苗と本圃の土作りが重なるため、毎年バタバタと忙しい思いをしていますが、本圃と同じ土地で小さなうちから育てることで、山あいの夜の寒さにも適応した、丈夫でたくましい苗に育ってくれています。
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